第331話

ガチャリッ…───



視聴覚室のドアが急に開いた。



宮原、拓也さん、俺はそのドアの方向にへとゆっくり顔を向ける。



そこに立っていたのは、まさしく俺達が今陥れようとしていた人物…桐生君だった。




「あの、俺に何か用?」



どうやら、誰かから視聴覚室に来るように言われたらしい口振りだった。



宮原辺りに何かを言われたのかもしれない。



…何も知らない顔だ。




その顔を見ていると、俺は何だか胸が締め付けられた。





「待っていたよ!!さぁ、さぁ、座ってくれたまえ。」



宮原は怒っているのか、喜んでいるのか、よく分からない口調で桐生君に腰掛けるように促した。




…こいつ、演技出来るのか不安だ。



桐生君も、宮原の不自然な行動に疑問を抱いている様子だった。

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