第317話
「んおっ!?もしかして、そこにいるのは木下君か!!」
俺はその声を聞いた時、ヤバいと直感的に思った。
しかし、そのヤバいという直感は遅かった。
「ウェルカム!!木下君!!」
ああ、終わった…。
そう確信した時……
バシッ…────
「郁。だらしないから、やめなさい。」
郁さんの頭を叩いた、次女の杏さんが立っていた。
ああ、良かった。
抱きつかれずに済んだようだ。
ホッとした俺は、胸をなで下ろした。
「ぷぅ~、だって感動の再会の時はハグだって決まってるんだよ。」
「そんなの誰が決めたの…。」
「ああ、私が決めたんだ。」
「いや、幸…あんた何様よ。」
…俺を放置して、三人はコントを始めだした。
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