第310話

あいつらが出てきた場所に目を向けると、ラブホテルだった。



ここから出てきたと言えば、やることは一つしかないことは誰にでも分かるだろう。





そして、彼女から出てきた言葉の中に“彼氏”があった。



きっとそれは、紛れもなく桐生君のことだろう。



そんなことは容易に理解出来た。








あいつ…浮気してやがる。



しかも、浮気相手が桐生君の一番の親友?



胡散臭いとは思っていたが、あんなヤツだったとは…。



だって、彼だって彼女が桐生君の恋人だって知らないハズがない。



きっと、確信犯なのだろう。



…俺は思わず、歯を食いしばった。



この惨状を知った時の桐生君のことを想ってしまうと…胸が張り裂けそうだ。



尋常にもなく、見たこともないくらいに傷ついてしまうだろう。

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