第295話
「な、何だっ!!貴様は!!」
「何だはこっちの台詞だろうが!!そういうのセクハラっつーの知ってるのかよ!!」
「貴様…っ!?教師に向かって、その口のきき方はなんだ!!」
「そんなこと、今は関係ねぇだろうが!!」
ワヤワヤとやっている内に、野次馬軍団が集まってくる。
このままでは、あの口上手い宮原に桐生君が犠牲になってしまう。
それだけは避けなければならない。
俺はいつもは人のために何かをしようなんて考えないのに、何故か今日桐生君には護ってあげたいと思った。
何かをしてあげられるのなら、その何かをしてあげたい。
俺はその場で止まっていた足を少しずつ、少しずつそちらの方向に進めた。
カツンッ…───
そう音が鳴り響いた時に俺は口を開いた。
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