第282話

え?じゃあ、何が聞きたいワケ?



なんて考えがよぎった。



だって、桐生君の学校での様子を知りたいんだろ?



だから、教えてやってるのに…。



と心の中で眉を潜めていると、幸さんは溜息を吐いた後にきちんと説明してくれた。





「第三者目線ではなく、達沙自身の事を聞いたんだ。達沙は学校ではどんな感じだ?」



幸さんの言葉を聞いて、ようやく郁さんの先程の言葉を理解した。



ああ、どう思われているかではなく…桐生君がどうかって事ね。





…と言われても、四六時中いつも彼を見ているワケではないから俺にはイマイチ彼がどうなのかは分からない。



でもしかし、俺が彼を見る時は必ず…





「楽しそうですよ。いつも笑顔を絶やさない人だと思います。」



…これは、自分の本音。

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