第248話

逆に……



「ひっく……っ。」




涙がオレの目から、流れ出てきたのだ。



止めようと思っても、逆にもっと溢れ出て来る。



泣きたいわけじゃない。



でも心とは裏腹に、涙はたくさん出てきてしまう。



「うぅ~…ひっく…」




違うんだ…。



玲衣さんにも達沙にも、あんな顔をさせたかったワケじゃないんだ。



…見たくない。





貴方の悲しい顔も…



貴方の傷ついた顔も…



貴方の悔しそうな顔も…







貴方の笑顔が見たいのに……





オレがいたら、貴方達はそんな顔をしてしまいますか?




オレには人を笑顔にする事は出来ない?






『お前なら、出来る。』




カラスさんのその魔法がかった言葉も……。




今はただの…何もない言葉に過ぎない。

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