第247話
その後、結局オレは何も言えずにただ達沙の背中を見つめたまま立ち尽くしていた。
「マァちゃん…。」
朱希君がそう切なそうにオレを呼んでくれたのに、全く気がつかない程オレはショックを受けていた。
達沙に拒否られた事で、こんなにもショックを受けている自分に何だか滑稽に思えた。
『お前…笑ってる方がいいよ。』
そう言って、私を励ましてくれたカラスさんの言葉も…
今の私には何にも意味をなさなかった。
笑おうと必死になったとしても、本当の意味で笑う事なんて出来なかった。
だ、だめだ…。
涙が溢れ出しそうで……怖い。
笑え…
笑え…
笑え…
笑え…
そう唱えても、ちっとも自分の頬の筋肉は笑おうとしてくれない。
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