第246話
そんな達沙の声を聞いて、オレは肩をピクリと鳴らした。
その声は怒りに任せたものではなく、後悔を含んだ声だと思ったのはオレだけだろうか?
玲衣さんにあんな事を言うつもりじゃなかったんだ…
そうとでも言うかのような声で、達沙は言ったのだ。
どうしてそんな声でそんな事を言ったのかは分からなかったので、オレは話しかけようと動いたと同時に…
達沙は踵を返すように、この場から去って行こうとした。
オレは咄嗟にそれを止めようと彼の腕を掴んだ。
「待って…っ、達…!?」
パシンッ…────
しかし、それは虚しくも拒絶されてしまった。
「触るな。」
そう言葉を紡いだ時の達沙はいつになく、とても怖い顔をしていた。
……オレに初めて見せた恐ろしい顔。
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