第245話

少し前にいる達沙を見ると、先程出て行った玲衣さんをずっと睨んでいる。



その背中が見えなくなった後も、ずっと…。






この二人に何があったのかは知らないけど、とてつもなく嫌な事があったのは容易に理解出来る。



でも、理解出来たとしてもその内容を知らなければ意味がない。





…知りたい。




誰がどう言おうと、彼らの間で何があったのかオレは知りたかった。



彼らを理解したかった。



自分の自己満足だったとしても、ただ純粋に彼らを知りたいんだ。





達沙の背中を見つつ、オレはそう思った。



だから、その背中から話しかけようとしたその時────










「………くそッ!」




誰にも悟られないような、すごい小さな声だったけれどオレの耳には届いた。

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