第236話

こんな状況で朱希君のそんな笑顔を見れるのは悪くはないけど、居心地はいいとは言い切れない。



だって、ねぇ…。



オレはとりあえず、達沙を見た後に裕貴を見た。



裕貴はというと、先程まではあれほどまでに興味ないという顔をしていたのに、今はじっと熱い視線を玲衣さんと達沙両方に向けていた。




達沙はさっきも言ったように……というか、さっきよりも険しい顔をして地面を一心に見つめながら歯を食いしばっている。




どこからどう見ても、玲衣さんの事が嫌いだということを表している。



達沙から醸し出されている、誰も近づくなオーラからもそれは容易に理解出来た。



オレは達沙をじっと見つめた後に、下を向こうとしたその時……






「マァちゃんに………ダァイブ!!!」




ドサッ…----



「ぐえっ!?」



朱希君がどこからともなく、しかも加減なしでオレに抱きついてきたのだ。

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