第193話
オレはその言葉を聞いて、目を見開いた。
オレが…いや、私が男子校に行ってる理由を彼が知ってる?
どうして?
驚きすぎて、次に出てくる言葉が思い浮かばずただ口を開けて、カラスさんをポカンと見つめていた。
カラスさんはそんな私を見てか、少し苦笑してからこう言った。
「詳しい事までは知らないが…大まかな理由は知ってるから。……言わなくていい。」
カラスさんはそう言って、私の頭も優しく撫でてくれた。
どうして?何で知ってるの?
普通ならそんな言葉が出てくるハズなのに、カラスさんの事になってしまうと嘘のようにどうでもよくなる。
カラスさんには知られてもいいか…なんて甘い考えがよぎってしまう。
でも、きっとそうじゃいけないんだ。
誰にも知られてはいけないのに…。
私の素性は誰にも知られずに、高校を卒業すると父さんと約束したハズなのに…。
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