第194話
そう思って私は下を向いていたが、カラスさんは…
「誰に言おうとかそんなつもりでお前を調べたワケじゃねぇ。」
なんて言うから、思わず顔を上げてしまった。
カラスさんの次の言葉を私は待った。
そして……
「俺がお前を知りたかったのは、ただ守りたかっただけだ。…だから、誰かに何も言うつもりはない。」
そんな言葉を聞いて、私は彼に一つ疑問を抱いてしまった。
『どうして、私みたいな女を守るなんて言ってくれるんですか?』
まだ会って3回目なのに……。
情なんて抱く場面なんてないくらいの数しか会っていないのに…。
なのに、彼はどうしてそんな風に私を守りたいなんて言ってくれるんだろう?
そう問おうと思ったが、まだ勇気が出せず私はその疑問を口に出す事は出来なかった。
でも、それを聞かなくてもカラスさんの言う事はきっと真実だと分かったし、そう願いたかったから聞かなかったのもある。
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