第154話
そんな風に思いつつ、オレは引っかかれた所をさすっているといきなり…
「お前…猫に似てんな。」
と裕貴が、オレを猫発言してきたのだ。
びっくりして、裕貴の抱えている猫を見る。
綺麗な茶毛並みのクリクリとした瞳。
じっとこちらを見ている姿はどこか愛くるしいものが感じられる。
こんな可愛らしい物体にオレが似てるって?
いやいやいやいや、裕貴君や。
もう一度、見直しておくれ。
どこを見て、オレと猫が似てるというんだい?
てか、まずオレは人間だし。
裕貴が猫に似てるってんなら、確かに納得いくけども。
猫に一度も好かれた事のない、猫ド素人が似てるって言われても根拠ないぞよ?
隣にいる朱希君を思わず見たが、彼も裕貴の言っている事が分からずか、首を傾げている。
オレはやはり不思議に思って、裕貴に口を開いた。
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