第153話
「マァちゃん!!大丈夫!?」
やっとこさ毛虫よりも、オレの事に興味を持ってくれたらしい朱希君。
うん、大分遅いけど君の可愛さに免じて許してあげよう。
というか、それより引っかかれた所がもの凄く痛い。
オレはそこを右手で押さえつつ、鼻血が出ていないか確認する。
ああ、鼻血はどうやら大丈夫のようだ。
いくら女擬きであっても、人前で鼻血はやっぱり恥ずかしい。
いや、女擬きってオレは女なんだけどね。
擬きじゃないんだけどね。
正真正銘の女の子なんだけども、やはりここではそんな扱いしてもらえない事は分かっているから。
もう半分諦めてるから。
いや、徠に限ってはもう女って認めてもらえない事も理解しているから。
いや、本当は今からでも理解してほしいんだけどね。
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