第121話
いやいや、そうじゃないか。
今は瑠衣の話だよね。
「てか、瑠衣さぁ。何で今になってこっち来たワケ?」
私がこちらに来て、2ヶ月くらい経った。
彼女には転校する事になった事は言わなかったので、怒られるのを承知で来たワケだが…。
父にしか場所は言ってなかったのに、何で瑠衣にバレたのかが私にはイマイチ理解出来なかった。
分からなかったので、瑠衣に聞いたのに瑠衣は曖昧に…
「あ、いや…まぁ、真野がここにいるって分かったのが最近でよぉ。連休があるこの時期に来たってワケだ。」
「ふ~ん。」
私は特に気にせずにそう返事をした。
だから、彼女は嘘を言った事に気がつかなかったのだ。
しかも私に取ってはとても重要だった嘘だったから。
この時に気がついていたなら、あんなにも大事にはならなかったのかもしれない。
いや、私が瑠衣に事前に転校するって伝えていたなら……。
ごめんね…瑠衣。
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