第114話
リビングの壁時計を見てみると、時刻は2時だった。
3時のお昼前のお菓子タイムの時間に来るなんて…礼儀の知らないヤツだなぁ。
とリビングに温かいたい焼きを残したまま、私は玄関まで行く事にした。
誰かを確認するためにドアの窓を覗こうかとも思ったが、そんなに警戒するまでもないかと思いやめた。
だって、今日は何たって休日のお昼。
そんな日に限って、悪い訪問者なんて来ないだろう。
そんな意味も分からない根拠を胸にドアを解除し、キィと音を鳴らせながら、ドアを開けた。
「はぁ…」
と言いかけた言葉は途中で止まり、笑顔だったその顔も途中から恐怖の顔にへと変わった。
だって私の目の前にいたのは、誰でもない……
正真正銘の……
「やっほぉ、真野。……久しぶりね。」
悪魔降臨の瞬間だったのだから。
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