第5話
長年一緒にいる姫は、俺の首を傾げる動作を感じ取り、俺の袖を掴む。
しかし、姫はまだファンの中にいる彼らを見ている。
そして、ビクッと肩を揺らすと、慌てたように視線を此方に向け、俺の腕を引っ張る。
「は、早く行こっか!」
姫に引きずられるように歩き出したが、視線を感じ、そちらを見る。
──────金髪の男が姫の後ろ姿を見つめている。
俺は姫を隠すように彼女の後ろに重なるように移動する。
金髪男は俺を見ると、冷たく睨んでくる。
そんな男に
ニヤリ
まるで挑発するかのように口の端を片方だけ上げて笑った。
──────
──────
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