第6話

結構入学式には出席出来なかった。

もうすでに終わっていた。

そりゃ、さっき玄関にファンたちいたから大体は予想出来ていた。

アイドルとマネージャーも遅刻だろう。



緩い学校らしく、授業と行事に出てテストで赤点をとらなければ良いようだ。

それさえ出来れば、基本的に服装も髪の色も自由。

周りを見渡すと、どこで染めたの?っていうようなカラフルさんたちがたくさんいた。

あれは自分で染めたのだろうか。床屋だろうか。

床屋なら何て言えばそんなカラフルになるのだろうか。

とにかく家から近いことだけを考えて選んだ学校だったが、目がチカチカする。



クラス表を見て、クラスへ向かう。

喜ばしいことに、姫と同じクラスだった。

クラスに行くと、自由席らしいから窓側の後ろから二列目の席に座る。その隣に姫が座る。

一番後ろだと、プリントの回収とかあるからね。

面倒くさい。



席に座ると、すぐに先生が来た。

俺も隣の姫も目を見開いてしまった。

何故なら、教卓の前にいる先生は

兄貴の後輩───白樺 真守。

此方を見てにやにやしている。

イラッときた。



姫も同じことを思ったらしく「なんかイラッときた!」と呟いた。



真守って先生をやっているのか……。

大丈夫だろうか、この学校。



「俺はお前らの担任になった、白樺真守だ。よろしくな。廊下側のやつから、自己紹介しろ!」



1人ずつ挨拶していくが、覚える気がないから聞く気もない。

ぼーっと窓の外を眺める。鳥が飛んでいるのをひたすら観察する。



肩を叩かれそちらを見ると、姫が俺を見て「(自己紹介)」口パクしている。

ああ、姫は終わったのか。

ごめん。

鳥見てて聞いてなかった。



ゆっくりと立ち上がり、口を開く。

仕方ない、やらないと終わらないか。



『白い……バンッ!!……し「「遅れてすみませーん!」」』



突然入ってきた男女によって俺の言葉は遮られた。



「おい!遅いぞっ!」



周りの生徒は真守の声にビビってる。

真守は怖くないぞ?



「「すみません!」なかなか抜けられなくて!」



「早く座れ!」



「「はいっ!」」



俺の言葉を遮った男は俺の後ろの席に座り、女は姫の後ろの席に座った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る