第84話

今井さんに感銘を受けていると、彼は私の方に体を向けてお辞儀をする。




「大変失礼いたしました。本郷さま。……いえ、紗綾様とお呼びしてもよろしいでしょうか?」



「はい。では、私は今井さんと呼んでも?」



「もちろんでございます。」



“ではこちらへどうぞ”



家に招かれたようで断るにも断れない雰囲気を醸し出されている中で、堺一と呼ばれた彼だけズカズカと敷地内に入って行く。



……まあ、自分の家なのだから遠慮がないのは当然か。




私もそれを見つめながら、今井さんについて行き、家の中にへと入って行った。

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