『赤い薔薇』と作者

第85話

『コウト』は今日も月明かりに照らされていて、どことなく重い雰囲気に包まれている。



もちろん中にいる人たちが、それを漂わせている張本人ではあるが。






「……とりあえず、集まったのはいつものメンバーですが。」



「構わねえ。」



少し遠慮勝ちに喋ったのは幸村。



それに答えたのはこの場に【Earth】の成員を呼びだした砦だ。



龍はイラついたように砦を睨みつけていて、かなり機嫌が悪そうである。



一方の瓜は携帯を手で弄びながら、物思いに耽っていた。



……彼にしては、珍しい。






「……瓜。テメエ、何しに来た?」



「あー、悪い。」



それでもあまり腑に落ちない答え方だったので、砦は首を傾げる。

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