第64話

「くそっ!!!」



携帯を投げ捨てた砦は、七夕の隣を通り過ぎようとした時……、七夕はそんな砦にふっと笑う。



それに反応を見せた砦は、立ち止まった。







「あ?何笑ってんだ、テメエ?」



「無駄やけん、砦坊。」



「あ?」



「もう遅いって言よんよ。」



その言葉に逆上するように、七夕の胸倉に手をかける砦。



空気最悪。



しかも七夕は砦を怒らせるために言っているのだから、最低である。





「何?ワイに文句あるの?」



「……テメエ、紗綾が何で兄貴んとこにいるのか、知ってんのか?」



「………ワイは“若”の側近みたいなもんやけんねー。知らんわけないわな。」

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