第65話

――――…じゃあ、電話させたのもっ!!



砦はようやくその意味に気づいたのか、七夕を殴ろうと拳を振り上げる。



七夕はそれを受け止めて、砦を床に沈めた。




……経験の差。



これをまさにそう言うのだろう。







「まだまだガキやな、砦坊。」



「っ!!!」



「ワイに勝とうなんて、百年早いわ。クソガキ。」



そう言って、七夕は砦から手を離して、捕まれていた襟元を直す。



既に歩き始めている七夕に砦は話しかけた。







「……お前は、兄貴の犬かってんだ。」



「やけん言うたろー?ワイは若の言うことしか聞かんって。」



「じゃあ、兄貴がお前に『死ね』っつたら、死ぬのかよ?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る