第43話

気付かなかった…?



何の話?




その言葉の意味が分からなくて、首を傾げていると蘭勝さんは可笑しそうに笑う。



それさえも、気に入らない。




「まあ、気づくわきゃねえか。」



「……?」



濁した言葉に不快感を抱いていると、蘭勝さんはそれについて詳しく話してくれるみたいだった。



少しだけ間を空けて、口を開く。







「俺の名前は知ってるよな?」



「……それは。」



「俺と砦が名字が違うっつーことに、違和感を持ったことは?」



―――…名字。



渡瀬と山崎。



確かに兄弟だって知った時に、そのことについて違和感を持ったことはあった。



それでもそれについて理由を聞く間柄でもなかったので、そのままにしていたけど。

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