第34話

まだ心配しているみたいだったけど、私の言うことを聞かざるを得なくなった彼女は言う通りに歩き始めた。



さて、涼の話とは何だろう?




悪い話ではないみたいなので、そんなに気負ってはいないけど。



自分の耳にするまでは安心できない。




私は一度息を吸って、彼女について行く。



その部屋はどうやらお父様の書斎みたいで、彼女は躊躇いなくノックをした。





「ご主人様。お嬢様を連れて参りました。」



「うむ、入れ。」



中からはお父様の声がしたので、彼女はドアを開けて私に入るように促す。



それを確認した私は彼女にお礼を述べてから、ドアの前に立つ。





「遅くなって申し訳ありません。紗綾、只今参上仕り……」

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