第277話
住人だからって、そんな横暴に入らなくても…。
というかこれじゃあ、オートロックの意味がないような気もする。
私は誰が入ってきたのは一応確かめるために視線をその男性に合わせた時、目を見開いた。
そこにいたのは今朝目が合った彼。
「……諏訪、君?」
白髪で金色の瞳をしている彼だったのだ。
ものすごい目力で私を睨んでくるので、一体何か私が悪いことをしたのか考えてみるけど、そんなに失礼なことをした覚えはない。
……何?
「こうすんのが、手っ取り早え。」
「ちょ…っ――!?」
いきなり腕を引っ張られて、彼は私を外に出そうとする。
オートロックの扉は閉まっているが出る時は自動なので、彼がカードキーなどを持っていなくてもすぐに出られる。
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