第238話

「……『キング』とは?」



「うっせ。」



彼はそれだけを吐き捨てて、この場から離れようとするので流石に引き止めた。




「お、お名前は?」



「あ?」



「転校生ですよね?」



彼は引き止められたことにイラついているのか、それとも名前を聞かれたことにイラついているのかは分からない。



ただ物凄く不機嫌だったので、声をかけるのではなかったと後悔した時、彼は予想外にも答えた。







「諏訪だ。」



今度こそ、それだけを吐いてこの場から離れた。



……言ってくれたわ。




それが意外だったので、その名字を聞いたことを危うく忘れそうになった。



す、諏訪君と言ったかしら?

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