第221話
そんな彼らとは別で全く表情を映していない砦は、その言葉に答える。
「テメエらがどこのどいつだろうと関係ねえ。………俺の女に手え出したこと、後悔させてやるよ。」
砦は最後まで言い切った後、まず右拳が一人の男の顔面に入った。
思いっきり入ったように見えたので、こちらとしては痛そうだと顔を歪めるしかできない。
……顔を抑えているけど、大丈夫だろうか?
敵の心配をしている自分に苦笑しそうになるが、それは人として仕方がないことだと思う。
しかし顔から手が離れた瞬間、彼の顔を見て私は驚いた。
――――…笑っていたのだ。
嬉しそうに、顔を歪めて。
どういう、こと?
普通痛くて顔を歪めるのなら分かるけど、どうして嬉しそうに笑っているの?
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