第212話

「街で何かあったんですか?」



「んー、南北で起こってることなんだけど―――…茶髪のロングの女性が狙われてるって。」



“本郷さん、ぴったりだったから、気になって”



そう付け加えた彼に、私はそんなことを聞いたのは初めてだったので驚いた。



……街で茶髪のロングの女性が狙われた、ナンパ。




そういう女性が好きなのかしら?




「……ご心配してくださってありがとうございます。大丈夫です。」



「ホント?……街に行くのは控えてね。すごく心配。」



谷内さんは本当に心配そうに顔を伏せたので、私は少し嬉しくなった。



私にもこういう人がいてくれるんだ。



……なんて嬉しくなるのは、少しだけ不謹慎かもしれない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る