第211話

「今日はどうされたんですか?」



「ん?」



「どうしてここに呼ばれたのか、気になりまして。」




谷内さんと話すのなんて久々だったし、学校自体最近来始めたばかりなので、彼と会ったのだって久々だ。



……あんな事件の後では、仕方のないことだけど。





「気になることがあって…」



「気になること?」



言い辛そうにしている姿を見て、あまりいい話じゃないということはひしひしと伝わって来る。



何か、あったのかしら?





谷内さんは少し暗い顔をして、私に視線を向けた。




「最近、街でナンパとかされた?」



「……私にですか?そんな人、いないと思いますけど。」



ナンパ?



最近はないし、それに街には当分行っていないのであっても、そこではない。

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