第208話

「『サラ』は『キング』の目的の女のことだよ。」



「何でそんな面倒な名前つけてんだ、テメエは。」



疑央は城を見下ろし、彼を睨む。



しかし身長差があるにも関わらず、そんなことをものともしないこの男はかなり厄介な男だった。






「―――…アイツが俺の姫だからだ。」



「姫だあ?……テメエには合わねえ単語だな。」



「喧嘩売ってんのか、あ?」



「何だ?買うか?」



何故彼らがこんなにも仲が悪いのか、ということにはそれなりの理由がある。



それを知っているのは、塵山にいる人間でもそれなりのものしか知りはしないが。





睨み合っていた彼らだが、本当にここで喧嘩をすると彼がうるさいということは分かっているのでみなまではしない。

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