第203話

―――…先程、ぶつかってきたあの女。




彼は表情を映さず、感情を見せないその瞳を真っ直ぐと睨みながら呟く。












「全部、ぶっ壊してやる。――…俺が、全部。」



歪む。



彼の顔も、口元も。








「ワリィ顔してんぜ?ダウト。」



「―――…ジョー、か。」



そんな彼の前に現れたのは、赤髪の誉田城。



ダウトと呼ばれた彼が誉田城のことを『ジョー』と呼んでいるのは、城(セイ)という漢字が『ジョウ』と読めるから。



そんな城も彼を『ダウト』と呼んでいるのは、彼の本名が諏訪疑央(スワ ギオウ)という漢字の中で『疑う』という漢字が入っているから。



……何ともまあ、変わった名前である。

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