第196話
「本当にごめんなさい。また教えてあげるわ。」
「はい。」
伊達君は嬉しそうに顔を綻ばせたので、とりあえず一安心。
私はそんな伊達君と別れようとしたその時―――…伊達君の後ろから、浜田さんの取り巻きたちが歩いて来たので、目を逸らす。
それに違和感を感じたのか伊達君がその女の人達を横目で見ていたのを、私は知らない。
「では、気を付けて。」
「ええ、ありがとう。」
今度こそ、伊達君とここで別れて、私は靴箱に歩き始める。
……あんな女の人たちに怯えなくてもいいのに、どうして少しだけ手が震えているのだろう。
怖いというか、………ううん、やっぱり少し怖いのかもしれない。
あんだけデカい口を叩いておいて、怖いなんて今更だけど。
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