第188話
1人、廊下に立っている彼。
六時間目が始まるチャイムが鳴り響くにも関わらず、先程紗綾が去っていた方向を見つめていた。
誰もいないはずのこの廊下で、階段を下りてくる足音が聞こえて、ようやく彼はそこから視線を動かす。
そしてその音はこの階でようやく止まり、彼の前に姿を現した。
「今、授業中ですが?」
「人のこと、言えねえんじゃねえの?」
「……それもそうですね。」
そこにいたのは幸村、そして瓜はそんな彼を見て苦笑い。
どうしてこうも、コイツとはサボりたい時間が一緒なんだろーなあ。
なんて心の中で思いつつ、先程紗綾が言っていた言葉を思い出す。
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