第186話

しかも、滅多と聞かない少し怖い声。



……あまり、彼には良い話じゃないから、これについては深く言わない方がいいわよね。




「いいえ。何でもありません。……独り言です。」



「にしては、何だか気に食わない言葉が入ってたんだけど?」



―――…まずい。



最近、結構余計なことを言うようになってしまったような気がする。




「水島君に色目を使っても仕方がない、と言いたかっただけですよ。」



「……ふーん。」



納得しているように見えないけど、これ以上彼と一緒にいても墓穴を掘りそうなだけだ。



私はさっさと教室に戻ることを決意。




「では、お先に失礼いたします。」



「あー、本郷。」



「はい?」

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