第185話
五時間目も無事終了し、私は教室にへと戻るために渡り廊下を歩いていると前から歩いてきた人物に目を向ける。
―――…ああ、今最も会いたくない人間に会ってしまったわ。
「あ!!本郷おおお!!」
会長と呼ばなかったことに関してはいいことだと思うけど、今は話しかけてほしくなかった。
しかし無視をするという形をとるわけにもいかないので、とりあえず笑顔で対応する。
「こんにちは、水島君。」
「やっふー。」
テンションがいつもと変わらないことにこちらが疲れそうになるけど、とりあえずそこのところはスルーだ。
……何故私はこの男の所為で、こんなに疲れなければいけないのだろう。
「……私、水島君にいつ色目使ってるんだろ?」
「あ?」
―――…ボソッと言ったつもりだったのだが、聞かれていたようだ。
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