第179話
「―――…っ!!」
「いい加減にっ―――!!」
彼女が私に手をあげようとしたその時―――。
「何やってんだ、テメエ。」
彼女の手を掴み、私と彼女の間に立った彼が現れた。
私ももちろん、彼女たちも驚いた顔をする。
それは当たり前の反応だと思う。
だって、そこにいたのは久々に私の前に現れた彼。
「目障りなんだよ。……失せろ。」
「た、谷内君っ!?」
【Heaven】の谷内翔だったから。
「失せろっつってんだろーが。耳あんのか、テメエ。」
「ひぃっ!!」
彼女たちは谷内さんに睨まれて、この場から一目散にして逃げ去ってしまった。
……もちろん、私からは谷内さんは死角になっていたので、見えない。
残念、だな。
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