第159話

彼らが訪れた場所とは、先程墓場から見えていた海辺。



蘭勝にとって大事な場所であるこの場所で、彼は砦を招いた。







「いるか?」



彼のキツイ煙草を砦に差し出す。



砦は昔からそういうものを吸っていたので、慣れているはずなのだが――。




「いんねえ。もう、吸わねえって決めた。」



「あん?」



蘭勝は眉を潜めたが、すぐに考えれば答えに行きつく。



―――…ああ、花子な。



紗綾は煙草が嫌いなので、砦にとってそういう行動を取ることはすなわち彼女に嫌われることなので、しないと決めたのだろう。




「まあ、いいことじゃねえの。」



「んーなことはどうでもいいんだ。……聞いてもいいか?」

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