第123話
真護さんが受け入れてくれたことに関してとても嬉しくて、お礼を言おうと口を開いたけど、こんなところでお礼を言うなんて不謹慎だろうと思い、思いとどまる。
とにかく、その想いを伝えたくて、握っていた両手に力を優しく込めた。
ここから、伝わればいいな。
そう、想いを込めて。
「………。」
隣にいた修誠さんは私をジッと見ていたけど、肩の荷を下ろすみたいにして溜息を吐いた。
それを聞いた私は真護さんから視線を修誠さんに移す。
一度だけ彼と視線が合ったけど、彼はこの場で口を開くことはせず、この場では二度と彼と視線を交わすことはなかった。
―――…修誠さんは、一体何を考えていたのか、私には分からなかったなあ。
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