第98話

「…………。」



ホール内は一気に静かになった。



私はそれを覚悟の上で彼に平手打ちを食らわしたのだが……、四谷さんのその冷たい目を見て、とんでもないことをしてしまったのだと思い知らされる。



でも、やってしまったものはもう仕方がない。






「痛いですか?」



「………いや。」



「驚きました?」



「まあな。」



まだ少し茫然としている四谷さんに、どう声をかけようかと迷っていると、四谷さんは肩を震わせる。



……も、もしかして笑って、る?






「アハハハハハハ!!流石、俺が見初めた本郷サンだな!!」



み、見初めた?




「普通、敵のトップにそんなもん食らわすかよ!!」



「……いや、すみません。」



「謝んなら、最初からすんなっての。」

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