第94話

そうだ、よね。



私は今、砦の重荷にしか……なってないのだ。



四谷さんにはっきりそう言われて初めて、そう気付いた。



───…何って、情けない。




私はショックのあまり砦から離れるようにして、足を後ろに下がらせていた時。



砦は鼻で笑った。



一瞬、何が起こったのか私は分からなかったが、目の前にいる四谷さんや真護さん、そして修誠さんも首を傾げているようだ。



………背を向けている砦に全ての目は向けられる。










「不利だあ?馬鹿言ってんじゃねえよ。」



「あ?」



「守る存在があるからこそ、人は強くなれる。……この場にいる全員が俺にかかってきたって、俺は絶対に敗けやしねえよ。」

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