第195話
翡翠に反対されても、俺の気持ちは消えねぇ。
どうしても認めてもらいてぇんだ。
「頼む、翡翠。許してくれ。」
俺は潔く頭を下げる。
どうか、俺の真剣さが伝わって欲しい。
今まで散々、女遊びをしてきたけどもうしねぇ。
今の俺には珊瑚だけなんだ!
「・・・幾らお前でも無理だ。」
「どうしてだよ!」
「年が違うだろうが!」
「年の差なんて大した事ねぇよ。」
一歳違うぐらいどうとでも何だろ?
それに珊瑚は見かけじゃ若く見えるし。
俺が年下って事で反対なのかよ?
俺は握った両拳にさらに力を込める。
どうして反対なんだよ!
翡翠の瞳を真っ直ぐに見つめた。
「無理に決まってんだろ!あんな可愛いんだぞ?お前の毒牙にかかるなんて考えたくもねぇ。」
「なんだよ、その言いぐさは!」
「当たり前だ!俺の大事な妹をお前になんてやれるか!」
血走った翡翠の瞳。
「はぁ?」
今の俺は史上最強に変顔なんじゃねぇかと思う。
「何が、はぁ?だ!琥珀をロリコン野郎になんて渡せねぇ。」
翡翠はどうやら真剣に言ってるらしい。
「いや・・・待て!どうして妹なんだよ。」
俺はそう言って溜息を吐く。
「琥珀は可愛くねぇってのか?」
オイオイ・・・話逸れてるから!
「いや、そんなこと言ってねぇし。」
「じゃ、可愛いとおもってんじゃねぇかよ。」
「俺は可愛くても小学生に興味なんてねぇよ。」
マジ勘弁してくれ。
姉貴って思考は翡翠の頭の中にはどうやらないらしい。
「だったら誰だよ!」
自棄に不機嫌じゃねぇかよ。
ここは遠回りで言うより、ずばっと言うしかねぇな?
「珊瑚だよ!珊瑚と付き合いてぇ。」
自分の言葉にドキッとした俺は、相当珊瑚に惚れてる。
「へっ?姉ちゃんか?」
般若のような顔が元に戻って行く。
翡翠は妹以外にはむきにならないらしい。
それはそれで助かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます