第181話
バイクから降りた6人は俺を見て、嫌らしい笑いを浮かべる。
「これはこれは、花龍の切り込み隊長さん。こんな所でどうしたんですか?」
胡散くせぇし、白々し過ぎる。
こいつがこのメンバーじゃ頭って訳か?
「人を追いかけといて、とんだ言い草だな?」
俺は煙草を口から離すと白い煙を吐き出す。
「お気づきでしたか?」
似非紳士な態度が俺をイラつかせる。
「御託はいい。俺を端から狙ってきたんだろうが!」
ドスを効かせた声は空き地に木霊した。
「えぇ、貴方を潰させてもらいます。」
「ウダウダうるせぇ。かかってくんならとっとときやがれ。」
「では、お言葉に甘えて。かかれ。」
似非紳士の号令で一斉に俺にかかってくる。
自分はお高く高みの見物と言う訳か?
すぐに引きずり出してやるよ。
似非紳士を睨みつけると、煙草を投げ捨て向かってきた奴を相手に拳を振るい始めた。
俺めがけて振りかぶった鉄パイプを掴み上げ蹴りを懐に入れる。
それで一人が吹き飛んだ。
その要領で、次々と制圧していく。
6人もいて話になる奴はいねぇ。
ただ、卑怯な不意打ちを何発か喰らった。
二日酔いの体は、思ってたより動かねぇ。
鉄パイプはやっぱり痛てぇんだよ。
頭受けた一撃と、腹に受けた一撃は効いた。
それでも、かすり傷程度で似非紳士を引きずり出してやった。
地面に倒れる仲間を見て、血を頭に上らせた男は、すでに似非紳士でもなんでもなかった。
数発の殴り合いの後、男は地面にひれ伏した。
こいつらじゃ俺の敵にはならねぇ。
俺は鉄パイプを肩に担ぎあげ、足元に転がる男を見下ろす。
「てめぇら蠍(サソリ)ごときがうちには向かおうなんて百年早えぇよ。」
そう言って笑うと、担いでいた鉄パイプを思い切り振りおろした。
「や・・・止めてくれ。」
男の悲鳴と、ゴツッと鈍い音。
ガタガタと震える男の顔の真横に突き刺さった鉄パイプ。
「今日は気分が良いからこれで勘弁してやる。」
俺はニヤリ笑う。
今までの俺なら、容赦なく男の頭に振り落した鉄パイプ。
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