第170話
あの日は寒いクリスマスイヴだった。
街はクリスマスムード一色で、色とりどりの飾りつけや、楽しげな音楽で賑わっていた。
俺は朝まで過ごした女の部屋を後にすると、誰も居ない自室に帰ってシャワーを浴びて仮眠を取る事にした
明け方まで女の上で腰を振ってたおかげで、身体が怠くてしょうがねぇ。
自業自得と言われりゃそれまでだけどよ?
女が何度も求めてきやがった。
・・・ったく、淫乱な雌豚のクセに。
しかも連れまで呼びやがって、3Pで朝までだぜ?
確認はしてねぇが、相当数の避妊具がベッドの周りに散らかってたはずだ。
猿かよ?なんて自分自身に溜息を洩らしたのを覚えてる。
殺風景な部屋の隅にあるベッドで俺は短い睡眠を貪る。
どれぐらい眠ったのか?
連続して眠れるのはせいぜい2時間が良い所だ。
俺は深い眠りを維持出来ねぇ。
疲れたら寝る、ただそれだけ行為なのに、多くの眠りを取る事が出来ない。
唯一の支えだった母親を亡くして以来、俺はあまり眠れない。
2時間ほどの睡眠を取った俺は、起き上がらずに目を瞑ったままベッドに潜り込んでいた。
電話の呼び出し音で頭が覚醒するまではまどろみの中に身を置いていた。
【チャラララ~】
けたたましくなる着信音。
耳障りな音に舌打ちしながらも手を伸ばす。
ベッドわきのテーブルに置かれた携帯を手に取ると、ディスプレイを確かめた。
【相良翡翠】
「・・・んだよ、総長さんのお呼び出しか?」
掠れた声で悪態をつきながらも通話ボタンを押した。
「はい。」
『よう!今いいか?』
起き抜けに翡翠の色気のある声は気味が悪い。
ま、本人には言わねぇけどな?
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