第148話

高校2年になった頃、リクと総司と運命の出会いをした。







俺達は琥珀に出会ったんだ。








あの頃の俺はすっかり弟キャラの定着したチャラい奴になっていた。






チュッパとオレンジの髪は年上キラーの桐生蘭丸のトレードマークとして有名になっていたし、街を総べる銀狼も、そこに居るリクや他の幹部だって、街じゃかなり名前が知れてるはずだったのに。





琥珀は銀狼の事も俺達の事もまるで知らない女の子で、最初は正直驚いた。







その上、俺達を見ても媚を売る訳でもなく、いつも自然体で凄く可愛い女の子だったんだ。








さすがに、リクが掻っ攫ってきた時はびっくりしたけどね?





今、思うんだ。





あの時、リクが強引に攫って来てくれたから俺達は皆、琥珀に救われたんだって。









あの無邪気な笑顔に救われていた。







落ち込んでいても、いつもと変わらない笑顔をいつだって注いでくれてから・・・。









俺は前を向く事が出来たのかもしれない。



















「兄ちゃん、どうしたの?」



隣に座る要が不思議そうに俺を見ていた。





「あ・・・ううん、なんでもない。」



慌てて視線を要に向けるとヘラリと笑う。




「そう?久々の日本でセンチメンタル?」



ケラケラ笑う要に、




「ま、それもありかもね?」



なんて笑う。





すでに無くなっていたチュッパの棒を口から取り出すとエチケット袋に入れて、新しいチュッパをポケットから取り出した。






ガシャガシャと袋を破いて再び口に咥える。





今度はパッションフルーツ味。




甘酸っぱくて、少しだけ口をすぼめた。





「琥珀のウェディングドレス姿、楽しみだね?」



要が無邪気に笑う。




本当に心から、今日の日を喜んでいるんだと思う。






「うん、きっと綺麗だよ。」



本当にそう思う。





ここ2年ほど会ってないけど、きっと幸せな笑顔で笑ってるはず。






だって、隣にリクがいるんだからね。

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