第119話
案内された部屋で、iPadを使って妹達の部屋の映像を確認する。
ホントはね、こんなのしちゃいけないけど・・・。
背に腹は変えられない。
ああ、俺、段々とキャラが変わって来てる様な気がする。
はぁ・・・と溜息を吐いてから、映像内に映る妹の姿を探す。
和気藹々とした室内。
今の所、危ない雰囲気はない。
見た目5対5の合コンに見えなくもないが、嫌らしい空気が流れてる様子はない。
「妹ちゃん、実物も可愛いねぇ。総司君が心配しちゃうのも分かるね。」
琥珀ちゃんは届いたばかりのクリームソーダを飲みながらそう言った。
「ありがと。箱入り娘だから変な男に騙されないか心配なんだよね?」
そう、純情な妹が毒牙にかからないか心配なんだ。
「・・・フフフ・・・ひー君もそんな風に思ってたのかなぁ?」
琥珀ちゃんは何かを思い出す様な仕草を見せる。
「きっとそうだよ。初めて見た時の衝撃は凄かったと思うよ?」
俺はクスクスと笑う。
妹の彼しが銀狼の総長だったなんてね?
しかも、真っ青な頭で、俺様な六織じゃねぇ・・。
「そっか~、ま、でもさ、好きになるのは仕方ないと思うんだよね?」
琥珀ちゃんの言葉が胸に刺さる。
確かにそうなんだよね?
俺がいくら反対しても、恋する相手を選ぶのは妹。
こんなの悪あがきにしか過ぎないって分かってるんだ。
「・・・琥珀ちゃんの言う通りだよね?」
俺は苦笑いを浮かべた。
「あっ・・・ごめん、総司君。でもね、心配されて嫌な気はしないよ?」
慌ててフォローしてくれる姿か可愛い。
「ありがと。妹も琥珀ちゃんみたいに思ってくれてたらいいな。」
最近は少し鬱陶しがられてるからなぁ・・・。
「あ・・・あのね?自分を守ってくれてたんだ、って気付いた時、ホントに感謝するんだよ。ずっとひー君が守ってくれてたから、リクや総司君達とも出会えたと思ってるの。だから、妹ちゃんもきっと総司君に感謝する日が来る。」
琥珀ちゃんは本当に優しいね?
「ありがとうね?琥珀ちゃんにそう言われたら、シスコンも悪くないかも?って思うよ。」
妹の運命の相手が現れるまで見守ってやりたいと思う。
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