第116話
小さい頃から俺が守ってきた妹。
『お兄ちゃん』
と言われる度に、可愛さが増して。
いつも可愛がって来た。
いつも、後ろを追い掛けて来ていた妹。
いつの間にか、1人で歩き出していた。
何も出来なかった妹は、今や自立した立派な女の子へと変貌しようしている。
恋もその為のステップだと分かるけど、どこの馬の骨か分からない奴にくれてやる事なんて出来ない。
弄ばれて捨てられたりしたら、妹が傷付いてしまう。
こんな風に過保護になってしまうなんて、俺は本当にシスコンだ。
iPadを指でタッチしながら、はぁ・・・と溜息をつく。
「妹さんに会うの楽しみ。初めてだしなぁ。」
琥珀ちゃんは場の空気を和ませる様に微笑む。
「そっか・・・初めてだったね?」
俺は柔らかく笑う。
「妹さんはどんな感じの子?総司君に似て綺麗な子なのかな?」
興味ありげに瞳を輝かせる琥珀ちゃん。
「うん、身内の褒めるのは恥ずかしいけど、綺麗な方だと思うよ。ま、琥珀ちゃん程じゃないけどね?えっと・・・確か写真が・・・。」
琥珀ちゃんにウインクして見せると、iPadで妹の写真を表示させた。
「あったあった。これ。」
正月に撮った家族写真を指差した。
「家族写真なんだけど、見る?」
「うん、見たい。」
パッと明るくなる琥珀ちゃんの顔。
「わぁ、可愛い。総司君にそっくりだね。私もこんな妹欲しいなぁ。」
「ありがとう。そんな風に言って貰えると嬉しいよ。」
琥珀ちゃんに妹を褒められて、気持ちが上昇する。
妹の事になると単純な男に成り下がるんだよね?
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