第115話
俺はテーブルに付くとバッグからiPadを取り出すと、調べ上げた相手の男の情報を表示する。
「この彼なんだけど。」
琥珀ちゃんに見せたのは相手の男の写真。
「へぇ~格好いい子だね?優しそうだし。」
琥珀ちゃんは興味深々にiPadを覗き込む。
確かに、イケメン。
その点は間違いない。
私立男子校らしく真面目そうで知的な感じのイケメン。
髪の色がカラフルなチャラ男じゃなかった事が救い。
「ま、人間の本性なんて見た目じゃ分からないからね?」
俺は薄く笑う。
真面目そうに見えても、裏で悪さしてる奴は五万と居るんだ。
だから、俺が見定める。
妹に変な虫を近寄らせたりなんてしない。
「総司君の余裕ない顔って初めて見たかも。レア~。」
クスクスと笑う琥珀ちゃん。
「そう?そんなに余裕なさそうに見える。」
ポーカーフェースを装ってるつもりなんだけどね?
琥珀ちゃんには見透かされちゃうんだね。
「でもなんか、今の総司君も人間臭くて良い感じ。」
人間臭いって、俺はもともと人間なんだけどね?
口元に笑みが浮かぶ。
「琥珀ちゃんには嘘がつけないなぁ。俺がこんなにシスコンだったなんて、引いた?」
眉を下げて彼女を見れば、
「ううん。シスコンはひー君で慣れてるから。たいていの事は何とも思わないよ。今だに、口煩いんだよ?ひー君。」
困ってるのよ、と顔を歪める琥珀ちゃん。
口煩い翡翠さんの姿が目に浮かぶから面白い。
「翡翠さんに、正しいシスコンのやり方をレクチャーして貰おうかな?」
俺は黒い微笑みを浮かべる。
「そっ・・・それは止めた方が・・・いいかな?」
焦り顔になる琥珀ちゃん。
翡翠さんのシスコンぷりに苦労してるのが伺える。
・・・・もしかして、妹も琥珀ちゃんみたいに困ってるんだろうか?
イヤ・・・やっぱり可愛い妹は野放しになんてしたら、危ない目に合う。
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