夏目総司と言う男

シスコン総司の苦悩

第108話

最近、高校1年になった妹が恋をしたらしい。







俺に言った訳じゃないけど、母親に話してるのを聞いた。






決して盗み聞きした訳じゃない。





大学から帰って来た時、たまたまリビングで話してる声が聞こえただけ。






足を止めてリビングのドア越しに耳をそばだてたけど・・・・。




決して盗み聞きした訳じゃない。






あえて言うなら、立ち聞き?みたいな?









自室のソファーに腰を下ろして考える。







相手はどんな男だ?とか。




どこで知り合ったのか?とか。





遊ばれてはいないか?とか。








とにかくモヤモヤして仕方ない。







「あ~心配だ。」




少し伸びすぎた前髪をかきあげた。







妹はとにかく可愛い。





ショートボブの黒髪。



小さい顔。




少し垂れた目尻。



厚みのある均等の取れた唇。





俺と違って不良と呼ばれる分類では、決してない。






うちの近所で有名なお嬢様学校に通ってる。




将来は看護師になりたいと、勉強に励んでいるの健気で可愛い。






親父もおふくろも兄貴も、もちろん俺も、蝶よ花よと可愛がって来た。








なのに・・・・まさかここに来て、恋なんて・・・・。








「はぁ・・・・。」




うなだれて溜息をついた。

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