第106話

ずっと琥珀を見てきたけどリク兄の隣で微笑む姿が一番綺麗だと思う。






それを近くで見れる俺は、一番の幸せ者なのかもしれない。






いつか俺にも、リク兄にとっての琥珀の様な存在が出来るまで、この秘めた思いを持ち続けよう。





不毛だと笑われてもいい。






それが俺の生きる道だから。







それに、今の俺は3人の笑顔を見れる事が幸せなんだよね。




あ・・・違うか?何か月かすれば4人になるね。





少しだけ膨らんだお腹を摩る琥珀に慈しむ様な瞳を向けるリク兄。





その腕に抱かれた瑠璃は、声を上げて無邪気に笑う。





3人の微笑みを見つめながら、俺まで笑みを漏らす。







明るい公園の芝生の上で、俺は幻想を見た。






幸せで、少し悲しい幻想。







月に誓った思いは果たせないけど。






Halfmoonを好きになれそうな気がした。













End.

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