第82話

「はぁ・・・・。」





えっ?いきなり溜息?





そんな大きな?






ギョッとして猛に視線を戻すと、なぜか正面を向いて深呼吸を繰り返してた。





ほら、体育のラジオ体操の終わりにやる様なやつ!






はっ?はっ?意味わかんないんですけど?






首を傾げて見てると、バッとこっちに顔を向けた。




「えっ?」




思わず後ろに体を引いてしまった。







でも、次に猛の口から出た言葉に、更に驚愕することになった。















「一目ぼれした、俺の女になって!」
















????????







????????








????????








「へっ?お・・・女?」





うん、きっと今日一変顔になってると思う。






「そっ、女。美香が欲しい。」




そんなにドストレートに言われたら、照れまくる・・・・。





「・・・・・。」




「あっ!違う、エロい意味でとかじゃなくって・・・あ・・・でも、ゆくゆくは・・・そんな関係にもなりたい・・・っていうか・・・ま・・いますぐじゃ・・・あぁ~もう、俺何言ってんだよ!」




パニックになったらしい猛は、自分の頭をポカポカと殴り出した。





その姿が可愛らしくって、思わす噴出してしまった。




「プッ・・・アハハ・・・猛ってば・・・。」



「もう、笑うなよ!俺は真剣なんだって。」



照れくさそうに笑った。






猛って掴み所なさそうな感じだけど、凄く素直なんだって分かった。






「ね、マジで考えて。美香がぶつかってきた時に、この子だ!って思ったんだって。マジで運命感じた。」




そんな恥ずかしい台詞を、平気で言える猛って凄い。





「・・・私の事何も知らないのに?」




そう、私みたいな汚れた人間なんて、猛にはふさわしてないって思う。





「これからお互いを知って行けばいいじゃん。俺の過去も、美香の過去も関係ない。これから2人で歩いて行こう。」




「・・・・・。」




クソッ・・・・どうして欲しい言葉くれんのよ・・・。






溜まり過ぎた涙が視線と頬を伝って落ちて行く。





「俺、美香の涙を拭いたい。」




そっと伸ばされた猛の指先が私の涙を掬い取ってくれる。

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